読了本

宮廷女官チャングムの誓い (上)

宮廷女官チャングムの誓い (上)

『宮廷女官 チャングムの誓い』の脚本をもとにしたノベライズ。小説というにはまだまだシナリオっぽさが残っているが、すでにドラマを観てるぶんには参考になるし充分楽しめた。セリフなどは割とそのまんまだから自然とドラマの場面が脳裏によみがえってくる。本編はDVD-BOX買っちゃったほど面白いのだけど、なじみのない用語や時代背景にとまどったり疑問に思ったりしているうちに話が進んでいってしまうんだよな。人名すらなかなか覚えられないでいるのに。
さてミン・ジョンホが勤める「ネグミ」と耳で聞いて私が連想してたのは「ね組」である。江戸町火消しじゃないっつの。本当は内禁衛と書くんだそうだ。チャングムが饅頭を作るときに使った「スンチェ」は白菜の昔の呼び名らしい。てっきり焼肉を包んで食べるサンチュのことかと思っていた。ミン・ジョンホを負傷させたのが倭寇密偵だったというのにも軽く驚いたり。結構きな臭い世情なのだね。秀吉による文禄・慶長の役はこの時代よりもっと後になるようだけど。