夭折した青年高官の死の謎にたぐりよせられるようにして集まった人々。思慕、好奇心、愛憎、野望、嫉妬、それぞれの思惑が交錯し、追いかけるほどに秘密は深まる。真犯人は誰か、動機は何なのか、“漆黒泉”は真相究明の鍵となるのか……。中国宋代を舞台にした
本格ミステリ。最後までスリルに満ちていて面白かった。答えが分かったと思うそばからひっくり返され続けて、謎に翻弄される楽しさを味わえた。女性キャラたちの女傑っぷりに男性キャラたちが食われちゃってるかも。
<ステファニー・プラム・シリーズ>３作目。ステファニーの師匠、超クールなレンジャー大活躍の巻。神出鬼没、正体不明、野生の肉食獣のように危険な雰囲気をまとった
ベジタリアン、
ジョン・トラボルタそこのけにセクシーな健康オタク。……いやきっと何かスピリチュアルな理由とかがあったりするんだろうけどさ。前作で脇役だったルーラはステフのよき相棒に。いつも前向きで破天荒な言動と行動が面白い。ボストンクリームってどんなドーナツだろう？
<ステファニー・プラム・シリーズ>４作目。わお、ふたりの関係はもっとひっぱるのかと思った。でも進んだんだか進んでないんだか。ラブシーンまでコメディ風味なので思わず笑ってしまう。メイザおばあちゃんの不敗神話破れる！ ルーラの切り返し、いかす。ゲイでないオカマのドラッグ・クイーン、サリーも強烈な個性の持ち主で楽しかったのだが、暗号解読の名人という設定なのに肝心の暗号が提示されないのがちょっと残念。
