読了本

カタルシスを求めるにはちょっと難しい終わり方だった。暗い影がどの人物にもまとわりついているというか、全体に無常な雰囲気が漂ってる感じ。気にしていた女性キャラもすべて……なんかこう、薄幸というか……。とくに織江は、じゃあなんで自裁したのか? と思わなくもない。「伊能のやつ、テレておる」のとこだけわずかに明るい光が差したようだったけど。暗い藤沢周平はとことんまで暗いので気持ちが引きずられるなあ。