読了本・コミックス

秘密の新選組 1巻

秘密の新選組 1巻

新選組には幹部のみが知る秘薬があった。短い間だけ女の胸ができるというしろもので探索専用なのだが、あるとき近藤が茶目っ気を起こして自ら服薬。さらに土方・沖田・原田・藤堂にもこっそり飲ませてしまった。乳に振り回され混乱する局内。しかも何故か元に戻らない! どうなる新選組?! ……というワケの分からない設定ながら妙に凄みがあって読ませる。法度制定や沖田剣鬼化など、微妙に史実と繋がっているからかもしれない。苦労性のトシと乙女化した藤堂は笑えるけど、沖田があまりにも気の毒でちょっと泣いた。それにしても三宅乱丈が女性ってマジですか。

蟲師 (6) (アフタヌーンKC)

蟲師 (6) (アフタヌーンKC)

今回すごく読みごたえがあった。舞台が海、山、夏、冬とバラエティに富んでるおかげだろうか。セイジロが「吹は今もここにいる」と告げられるシーン、サエズリガイがいっせいに飛び立つシーン、辰がシカをおびき寄せて狩るシーン、トキが湖の底で降り積もる雪に埋もれているシーンなどが印象的だった。あとギンコの“蟲”観が語られるシーンもいいな。「野末の宴」に出てくるイサザは前にも登場していただろうか? アニメ化もするしおさらいをかねて1巻から再読するつもり。

マドモワゼルバタフライ 1 (花とゆめCOMICS)

マドモワゼルバタフライ 1 (花とゆめCOMICS)

昭和の初め頃を舞台に、芸者見習いの少女・蝶々と彫師・千夏の恋のゆくえを描く。まあまあ面白かった……30代のキャラでも二十歳以下には見えないとか、人物の描き分けがかなりキビしいとか、刺青をみせるキメポーズを毎回出すのはどうなのよとか、もう少し工夫が欲しい部分もあるけど。期待できる新人だと思うのでこれからがんばってもらいたい。初期作品「きみの思い出」は表題作よりも好みだ。絵柄はたしかに発展途上だけどストーリーは独創的で面白かった。