読了本・コミックス

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(1) (イブニングKC)

発売直後、書店で平積みになってるのを見かけた。面白そうな雰囲気がもわ……と控えめに醸されてはいるものの、緑一色の装丁や「大豆インク使用」の帯だけではいまひとつ買うふんぎりがつかず、また著者の作風も絵柄も知らないのでひとまず置いて帰った。ネットで感想チェックしてみたらやっぱり絶賛の嵐(が局地的に発生していた)。で、次の日勇んで買いに行ったら、もう無いでやんの! ああ〜世間には私よりアンテナ発達してる人がたくさんいるのね、とがっくりしつつネット書店に発注、数日後にようやく入手した。フッ、朝日新聞の書評欄登場には間に合ったぜ。
主人公は菌の姿が見える特異体質の沢木惣右衛門直保くん。惣右衛門は屋号で、彼は「沢木もやし」の跡取り。もやし屋というのは種麹屋のことらしい……とかなりウンチクたっぷりで文字の多いマンガなのだが、そこがまた味でもある。幼なじみの蛍と共に東京の農大に入学した直保がくせもの揃いの教授や先輩たちのおかげで騒動に巻き込まれまくって休む間もない、そんな楽しいキャンパスライフを描いた作品だ。基本はギャグでたいそう笑える話なのだが、第2巻の予告が妙にシリアスタッチで心配だなあ……と思ったら「※内容は予告なく全然変更になる場合があります」って何よ何なのよ。
しかしブロガーの皆さんが菌が可愛い可愛いとおっしゃっていたけれど、私も同感でしたわ。菌たちのつぶやきの数々や菌キャラ紹介も面白くてページの隅々まで読んでしまう。沢木の家つきコウジカビA.オリゼー、和風乳酸菌L.ヨグルティが特に好き。みんなして日本酒をかもすシーンのかわいさは絶品だ。「かもして ころすぞ」と物騒なヤツも含め、みな愛嬌たっぷりだ。キムチやヨーグルトなど発酵食品への愛もますます深まってきた今日この頃、今朝は連載誌のイブニングまで買ってきてしまった。初イブニングは菌めあてッスよ。
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