読了本・コミックス

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス) DEATH NOTE (2) (ジャンプ・コミックス)
DEATH NOTE 1−2』大場つぐみ原作/小畑健漫画(集英社ジャンプコミックス、2004)。
名前を書かれた者を殺せる死神のノートを手に入れた少年・夜神月(ライト)と、全世界の警察を動かせる唯一の存在「L」との手に汗握る頭脳戦。ていうか夜中に一人で読むの怖いんですけど……。2巻の小畑さんのコメントにはちょっと笑ったが。それにしても犯罪とは、正義とは何なのか、常識が揺さぶられるような話ではある。死んだFBI捜査官の婚約者と夜神との緊迫したやりとりに決着がついたあとはしばらく呆然となってしまった。続きを読むのが正直恐ろしい。

PLUTO (1) (ビッグコミックス) PLUTO (2) (ビッグコミックス)
PLUTO 1−2』浦沢直樹×手塚治虫小学館ビッグコミックス、2004-2005)。
うーん……? 原作の鉄腕アトム「地上最大のロボット」を読むとまた違うのかもしれないけど、浦沢テイストと手塚テイストの混ざり合ったマーブル模様なかんじがどうもしっくりこない。面白いのは確かだが、ところどころ違和感が残る。ほんの微かにだけど。未来的な描写やロボットの造形なんかは原作準拠なのだろうか。こんなことを言ったらファンに怒られそうだが、ああいうのはシンプルかつデフォルメのきいた手塚さんのタッチで描かれていればこそなんであって、現代のSFコミックとしてはやっぱり浮いてるし垢抜けないと思う。そういうミスマッチ感覚を素直に楽しんだらいいのかな……あとやっぱり原作を読んでおかないとリメイクの妙を楽しめないかも。アトムを劇画として描くとこんなに普通の少年になるんだ、ということには軽く驚いた。ゲジヒトたちには分かっているらしい(?)謎のコラージュの真相がとても気になる。