読了本

団地ともお 1』ISBN:409187231X 小田扉小学館ビッグコミックス、2004)。
団地に住んでる子どもたちの日常を描くショートショート。ともおのメゲないダメっこぶりが可笑しい。ゆるーいギャグも最初はどうってことないかなと思ったんだけど、後からじわじわ効いてくるね。「……醤油が合うな」や「お前はオレの恋人かよ…」にはブハッと笑ってしまった。つぶやき系のペーソスも感じさせつつ、どよんとした感じにはなってないのがいい。もう4巻まで出てるのか。はよ買わな!

アフタヌーン6月号「おおきく振りかぶって」第20回「挑め! 4」。
読んでるこっちまでじわっと涙が出て来ちゃう。意外と感激屋の阿部にシンクロしてしまうんだな。三橋はホントにかわいいねえ。というのは彼のお母さんの心境に近いんだけど。ルリの登場がオーバーヒート抑止に繋がるんならいいのに。ううっ、おかーさん心配だよ。桐青の和サンは思いのほか頭脳派で、阿部もこの試合では学ぶところが多いだろう。4巻は7月発売予定だそうな。そんなに待つのか〜。アフタヌーン本誌を買いはじめたのは4巻収録ぶんの後からなので胸の中がグルグルするほど待ち遠しい。た、頼むから早く“自分プロデュースの誕生パーティ”の回を読ませてくれ……。

ヤングマガジンY十M」序章第2話「堀主水一件」。
キャラを絵として見られるのは楽しいものだ。天樹院は想像よりも厳めしくて酷薄そうだったけれど、七本槍が相手だからかな。堀の七人もみな美しいね。まだ怯えた表情くらいしか見せてないんだが、今後がますます楽しみになった。大殺戮シーンは山風の文章のほうがずっと恐ろしく感じる。それはたぶん読者に“想像をゆだねる”部分が大きいから。……小説では先に馬を虐殺したのち「女たちも同じようにした」と書いてあって、殺人描写を直接かかぬのは何らかの配慮なのだろうが、表現としてはとても巧妙だ。漫画でそれをなぞったら残虐さが重複してしつこかろう。せがわまさきは馬を省いたが、そのせいで原作既読者にはあっさりした描写と感じられ、未読者にはよりショッキングに受け取られる、のかもしれない。次回のサブタイは「その男」。いよいよ十兵衛登場か? にしてもヤンマガはこれだけ他に読むとこないと躊躇なくカッター入れられていいわ。そしてY十Mだけバインダーへ。すっきり。