金曜時代劇

http://www.nhk.or.jp/drama/archives/yagyu/
柳生十兵衛七番勝負」第一話「闇の剣」。
村上弘明さんも好きだし山田風太郎の書く十兵衛も好きなので期待してたのだが、なんだか自分の観たかったものとは違ったみたい。もっとコミカルな、あるいは人間味に溢れたものを想像してたんだな多分。原作は津本陽さんで、いかにも“ツモ爺”((C)豊崎由美)って感じの重厚かつ枯れて乾いた境地を描いていくドラマなのだろう。色彩暗めな西部劇のようだとちょっと思った。親父は熱心に見てたけど……。ドラマティックなことはほとんど起こらないのに剣戟シーンだけはたっぷりあって、なんでこの人たち戦ってんの、なんで殺しちゃうの、死体はどうすんの、とか思ってるうちに次の殺陣にはいっちゃう。登場人物の性格もつかみにくい、というかとりたてて個性もなく、とくに紅一点の存在意義がわかんない。彼らの心の動きは唐突でキャラから話に同調することができないのが辛い。これからおいおいキャラも深まっていくのだろうか。息子の目をシゴキで潰す父と忍犬タロウ大活躍は面白かったんだけど。もうタロウは出ないのかと思うと視聴意欲はグッと下がるが、来週はぐっさんがゲスト出演するからなあ。ぐっさん、次でボケて!と不遜なことをこっそり思っている。