読了本・コミックス

ガラスの仮面 (第42巻) (花とゆめCOMICS) チキタ★GUGU (5) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) 知る辺の道 (バーズコミックス ガールズコレクション)
チキタ★GUGU 5』TONO朝日ソノラマ、2005)。
最初のころとずいぶん話の趣も変わったものだなあ。と思ってたらこう繋がるのか! 正直、展開がかなり適当というか行き当たりばったりというかな印象もあるのだけど(ソンソンとノンノンみたいなのはもうちょっとしっかりチェックしてほしいぞー)、TONOさんがこれからものすごく“大事なこと”を描きそうな気配が濃厚に漂ってて、注目せずにはいられないのだった。

知る辺の道紺野キタ幻冬舎バーズコミックス ガールズコレクション、2005)。
爽やかで艶やかで不思議な雰囲気のファンタジー短編集。ここのところ読み手の感情を揺さぶる、甘酸っぱくて息苦しくて胸が痛くなるような感じの話が続いていたから、こういうさっぱりとして楽しいのもいいなあ、天女の微笑みステキだなあとニコニコしながら読んでいた。ら、最後にきましたよ「天使のはしご」が。ううう……、辛い。

『魔女 第2集 ISBN:4091884628五十嵐大介小学館IKKIコミックス、2005)。
「大いなる魔女」も「うたぬすびと」も無限のなかにふわふわ漂うような恍惚を味わわせておいて、すとーんと無間地獄に突き落としてくれるような話だった。相変わらずイメージの奔流がみごと。「ビーチ」はちょっと微笑ましい(?)ショートショート。口からピシャーマやヤママヤーを出すアレは何だったんだろう。女の子が普通に会話してるのがすごくシュール。

ガラスの仮面 42』美内すずえ白泉社花とゆめコミックス、2004)。
最新巻。この話のなかでいちばん男前なのが亜弓さんってどゆこと? 真澄さんも桜小路くんもメンタリティが妙な方向に変わってない? ハラハラするはずのところで爆笑してしまったよ。傑作がどんどん怪作になっていくのを目の当たりにするのは一抹の寂しさが。