英雄伝

射都英雄伝」DVD-BOX 1が届いたので毎晩上映会である。チャンネルNECOで第一話を観始めたときは私だけだったのが、いつの間にか家族じゅうでハマっているのだった。一晩に3話くらい連続で観て、連日夜更かしする熱中ぶりだ。ものすごく面白くて時間の経つのを忘れてしまうけど、ひどく目がしょぼしょぼするのは多分まばたきするのも忘れているのだろう。主題歌がかっこよくて毎回必ず聴く。
いまは郭靖が桃花島に渡って老頑童と修行をはじめたところ。原作だと第三巻のあたり。ディスクの5枚目でもうすぐBOX 1を観終わる。早くBOX 2がこないかな。宋、金、蒙古いりみだれての国取り合戦、江湖の豪傑たちの奇抜な武術比べも胸おどるが、何と言っても愛憎うずまく濃厚な人間ドラマがたまらない。母にとってはその辺がとても魅力的なようだ。とくに穆念慈のことをメロドラマのヒロインのように注目している。あの子は本当にかわいそうだよなあ……。
ところで主要キャラのひとり楊康の、名士の忘れ形見でありながら長じるまでそれを知らず、父と仰いで慕っていた高貴の人が実は父の仇で、母まで不幸の底に落とされたあとも憎みきれずに苦悶する姿がめちゃめちゃ大河の義経とかぶるのだが、こんなに設定が似てるのにまったく別物となってるのは何なのだろう。演技、脚本、演出の違いだろうか。完顔洪烈も原作を読んだときより感情移入できるキャラになっている。