台風本番

夜になって風が強くなってきた。愛犬の散歩に出たが傘がおちょこになるほどの風で早々に退散。『それすらもすべて不確かなもの』の嵐のシーンを思い出して笑いが漏れる。
どこにも行けないので腰を据えて栗を煮る。先日の大風で落ちたという栗をもらったのだが、虫食いが多く下ごしらえの時点で渋皮が破れたところからぼろぼろ煮崩れてしまう。
状態のいいやつだけ渋皮煮にしてあとは栗きんとんにすることに決めた。さっき買い物に行ったとき生クリームを買っておくんだった、そしたらモンブランにできたのに。荒くつぶした栗に砂糖を入れて火にかけて練ったものを濡れぶきんで茶巾絞りにする。さっそく味見。……おお、美味い。渋茶に合うじゃないか。たくさんできてしまったけどこの天候じゃご近所にお裾分けもできないな。渋皮煮のほうはひとばん味を含めて明日もういちど火にかけて仕上げる予定。