読了本・コミックス

『フィーメンニンは謳う 全2巻』山口美由紀白泉社文庫、2002)。
異世界ファンタジー。ドイツ風だからメルヒェンか。元気いっぱいのヒロイン・リーナがぐんぐん物語をひっぱるので展開が速い速い。でもって幼いミルッヒがとんでもなく愛らしい。さらにナイト役の青年二人がなかなか素敵である。わたしゃユーリが好きだなー。“過去の記憶”が引き寄せられてからのストーリーは密度が濃くて眼が離せなかった。連載をリアルタイムで読んでたらさぞかし悶絶させられたことだろう。タイトルの謎も解かれた読後は“行きて帰りし”満足感に浸りつつ、ほどよい疲労と爽快さに身を任せる。彼らはその後どうしたのだろうなあと思いを馳せながら。