読了本

道長の冒険 平安妖異伝』平岩弓枝(新潮社、2004)。
『平安妖異伝』の続編。といってもかなり趣は違う。前作は分類するなら捕物帖、こっちは幻想譚だ。中国の昔話(聊斎志異とか?)で似たような話があったような。内容は道長の冒険というタイトルそのまんまで、わりと楽しくさらっと読めた。逆に言えばちょっと喰い足りなかったのだけど。青年道長と真比呂少年、そして従者の寅麿の関係は、BLってわけじゃないけども「かつくら」でそれっぽく紹介してもいいような感じ。

ベルセルク 27』三浦健太郎白泉社ジェッツコミックス、2004)。
ガッツが老けてみえるのは痩せたとか白髪が出たとかいうよりもシールケがそばにいるせいだと思う。ふたりが並ぶと親子のような睦まじさを醸し出すのは何故なのだ、キャスカやファルネーゼだとそうは感じないのに。第28巻の予告はいったい……。早くガッツをエルフヘルムで憩わせてやってほしい。姫のおタンビ刺繍には思わず笑ってしまったが、あれは笑うところじゃないのだろうか。

『鳥を見ていた朝 夢路行全集6』夢路行一賽舎スタジオDNAゼロサムコミックス、2004)。
生物部の鳥おたく武市少年と、動物嫌いなクラッシャー少女・森のほのぼのボーイミツガール。森みたいな性格の彼女とつきあうのは疲れるだろうな〜、武市が大らかな性格だから釣り合いがとれてるんだけど。でも今の絵柄で描いてあるトビラの森はとてもチャーミングだ。