読了本・運タロ

『《恋人たち》は眠らない』『《運命の輪》よ、まわれ!』皆川ゆか講談社X文庫、1992-1993)。<運命のタロット>第2巻、第3巻。本当に展開がとてもゆっくりだなあと実感した。他の小説だったらこの4分の1で進んでしまうだろう。でも殺人事件が起こって犯人探しが始まるとだんだん面白くなってきた。こういうミステリっぽい流れがやっぱり好みだ。
あとがきによれば「時間」がテーマなんだそうで。十年一昔というけれど、作中に登場するアイドルやアニメなどの風俗が10年くらい過去にずれてるのは何か意味があるんだろうか。コークハイ何杯も空けて平然としてる「うわばみライコ」も何かの伏線なんだろうか(たぶん違う……かな?)。
しかしタロットの数だけ《○○》の人がいるなら今後もっとたくさんのキャラが出てくるんだなあ。協力者もいたらさらに倍だ。覚えられるかしら。