人呼んで“米痴”

佐々木泉『墨戯王べいふつ』が面白かったので北宋の書家・米ふつについて知りたくなり、少々参考文献をあさる。図書館で借りた「墨」誌のバックナンバー(第154号 2002年1・2月号)に詳しかった。漫画の米ふつはスットンキョーなおやぢだったが、史実の彼はどちらかというと人間味が薄い? 極度の潔癖症だったらしいし、漫画のような「愛すべき奇人」って感じではない。当たり前か。
ところで「墨」誌の表紙ロゴは米ふつの書からとったものなのだそうだ。個人的には10へぇくらいのトリビアである。漫画を読むまで米ふつのベの字も知らなかったけれど、意外に身近なところに彼の書があったりするのかもしれない。