読了本・少女マンガ
『犬童医院繁盛記 1・2』TONO(朝日ソノラマ)。
単行本初収録作品入りで文庫化した傑作コメディ。カラーがパソコン着色だと雰囲気違うなあ。ポップな印象。内容は2巻のほうがいい感じ。毒の入り具合が洗練されている。千冬&千夏が登場したせいだろうか。
『お兄ちゃんと一緒』時計野はり(白泉社花とゆめコミックス)。
可愛い妹にナチュラルにべたぼれな4人の兄。ちび桜は私でも可愛いと思う。この人の絵は普通のよりも「やさぐれサンタ」みたいな単純化されたイラスト風のが好き。
『バルバラ異界 2』萩尾望都(小学館フラワーズコミックス)。
萩尾さんたらまたこんな怖い話をー。ううう、でも読まずにはいられない。まだ謎ばかりでまったく先が見えないので気になってしかたがない。
『目隠しの国 8−9』筑波さくら(白泉社花とゆめコミックス)。
ついに完結。「かなでにプレゼントをねだるあろう」のくだりはとても綺麗なラブシーンだった。しかしドコを触っているんだあろう君は。デカまろ太かわいかった。大きくなれよ。
『花よりも花の如く 2』成田美名子(白泉社花とゆめコミックス)。
地味めだけどけっこう好きだ。現代の「能」の世界をこれだけきめ細やかに描いた作品は他にないし。メイキングを読んで感心した。怪しい親父のおかげで危機を脱する「とうとうたらりたらりら」が面白い。
『緋色の椅子 2』緑川ゆき(白泉社花とゆめコミックス)。
好きな作家なんだけれど、異世界ものはちょっと向かない感じがする。世界を創ることよりも人物を描くことにパワーを込めるタイプの人だからかもしれない。だんだん盛り上がってはきたので今後に期待。あと時々キャラの描きわけが辛いなあ……。
『アンティーク亜蘭 1』長池とも子(秋田書店プリンセスコミックス)。
長池さんらしいアクの強い話。市松人形ってどうしてこんなにも怖いんだろう。