夢路を行く

夢路行全集、ついに一賽舎・スタジオDNAより刊行開始。Zero-sumコミックスで全25巻。第1回配本は3冊、カバー絵をはじめ描きおろしイラストや自作解説もたくさんあるのが嬉しい。
『緑野 夢路行全集1』  初期はSFの人だったのか。萩尾望都筒井百々子などとも通じる優しい作風の「草原から来た少女」が良かった。
『夢みた春 夢路行全集2』 「主(ヌシ)さま」登場3話の間に短編をはさんで。これを読む限り主さまって男性のようなんだけれど、たしか生きていた頃は娘だったんじゃなかったかな? 表題作がやはり好き。心の綾を描くのがうまいなと思う。
『校門坂効果 夢路行全集3』 主さま抜きでも若者たちはちゃんと青春しているのであった。「先駆けの花咲く頃」がいいなあ。