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江戸の骨は語る――甦った宣教師シドッチのDNA

江戸の骨は語る――甦った宣教師シドッチのDNA

 

 江戸の骨は語る 甦った宣教師シドッチのDNA/篠田謙一
18世紀はじめ、布教のため日本に渡航してきたひとりのイタリア人カトリック司祭。当然のごとく捕らえられて江戸で幽閉され、6年後に47歳で亡くなった。そう記録の残る「切支丹屋敷」跡地で発掘された3体の人骨は誰のものなのか? 鑑定を依頼された筆者による学術的な流れもスリリングだけど(ゲノムデータでここまで分かるんだね~)、人骨の所有者である地方自治体との行政的な攻防がまた面白かった。文京区、お役所仕事がめっちゃディスられてるぅ!