読了本

そもそも島に進化あり (生物ミステリー)

そもそも島に進化あり (生物ミステリー)

そもそも島に進化あり (生物ミステリー)/川上和人
鳥類学者のおもしろ科学本、第2弾。島には特有の生物相ができやすい、そしてそれはあっけなく消えてしまいやすい。島にまつわるあれこれを、鳥と絡めて饒舌なくすぐりとともに語っていく。セルフツッコミと化した豊富な脚注、だが明らかにネタだろという部分に脚注がついてなかったりもする。どこまでがマジメでどこまでがダジャレなのか、頭がぐらんぐらんになりそう。「血縁関係のある親子丼」ネタがまた出てきていた。鉄板の鳥ジョークなのか。

廃校の博物館 Dr.片倉の生物学入門 (講談社タイガ)

廃校の博物館 Dr.片倉の生物学入門 (講談社タイガ)

廃校の博物館 Dr.片倉の生物学入門/二宮敦人
廃校になった小学校に棲む“ダメ人間”な生物学者が、子供たちの持ち込む“一見オカルティック”な謎を解く。謎じたいはスレた読者なら何となく想像がついてしまう部分もなきにしもあらずだったが、「驚愕のラスト」には結構ドキドキさせられたし、片倉の挫折から救済にいたるまでの流れもよかった。光と闇はいつも表裏一体で、それを自覚することが前進への第一歩となる、のかもしれない。