読了本

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る/川上和人
あれだ、このヒト詭弁論部の出身でしょと経歴をみたら東大農学部卒だった。基本的にはマジメに恐竜を語っているが、根底にはおふざけとくすぐりが満ちている。恐竜の卵の話から「そういえば、親子丼ってどう考えても実際は親子じゃないよね。私が世界征服を成し遂げたおりには、二世代丼に名前を改めようと思っている」とか言い出すのでついつい笑ってしまう。にしても爬虫類は恐竜のミニチュアなのかと思いきや、鳥こそが恐竜の進化した姿なのね。ユーモラスなイラストがいっぱいなのも楽しい。

世界の名前 (岩波新書)

世界の名前 (岩波新書)

世界の名前/岩波書店辞典編集部
名前のしくみや込められた意味などを各界の専門家がサラッとコンパクトにまとめたエッセイが100編。ひとつひとつが短くて興味深いので、あき時間に読み進めていた。ラストを飾るのは伊藤盡さんによる『指輪物語』に登場する名前である。どうも馴染みがない表記なので、あれ? と思ってるときっちりオチがつく。神話と肩を並べて語られるとは、さすがトールキン