読了本

金曜日の本屋さん (ハルキ文庫)

金曜日の本屋さん／名取佐和子
シリーズ１作目。うわあ、本を読みながらムラムラと本が読みたくなってくるって何なの（笑）。庄司薫『白鳥の歌なんか聞えない』、レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』、ミヒャエル・エンデ『モモ』、梨木香歩『家守奇譚』……ネタになっているのが既読でも未読でも、じっくりとページをめくりたくなるように書かれている。それと絡めているドラマも読みごたえがあって面白かった。特に４話目はいろんなものが詰まってた。〈金曜日の読書会〉のジンさんについては続編で、なのかな。

居酒屋ぼったくり〈7〉

居酒屋ぼったくり　７／秋川滝美
今回は日本酒がやたら美味しそうだった。恋愛的にもけっこう大きく動いた巻。美音ってば、薄幸とみせかけて意外と図太かった……！　野の花には野の花の矜持があるのですよ。勝てないな、と思わせておいて可愛く頼ってみたりとか、要さん掌の上で転がされてます。逆に要はやっぱりお坊ちゃんやのぉ〜、と思わざるを得ない。しかし女ひとりにそんな陰険かつセコい嫌がらせ仕掛けたりとか、大丈夫か佐島建設？　そんなこといつもやってるんだったら、いつかしっぺ返しをくらうんじゃないの。