読了本

いまさら翼といわれても

いまさら翼といわれても

いまさら翼といわれても/米澤穂信
古典部〉シリーズ第六弾。展開は意外なほどビターなのだが、えるとホータローの関係性はじわじわと甘みを増していく。里志もなんだか摩耶花に甘くなっている気がする。ラストの表題作は、えるの生真面目さが可愛くて……。えるがホータローの休日を終わらせたのなら、今度はホータローがえるにのんべんだらりの楽しみを教えたらいい。しかし漫研の顛末はエグかった。私の中1の頃の美術部がこんなだったな……先輩が卒業したら、がらりと雰囲気が変わって楽しい部になったんだけどね。