読了本

三鬼 三島屋変調百物語四之続/宮部みゆき
シリーズ4作目。2話目の「食客ひだる神」のような、どこかコミカルな話がやはり読みやすくて面白いんだけど。ほのぼのしてるだけじゃない、陰りや毒や恐怖がまじりあっていてこその百物語。“牛女”のくだりなんか、酷えなぁ……と思ったけど、やっぱりこれが宮部さんなんだよなぁ。オチには救いがあった、と思いきやまた落とされて、ジェットコースターか!と。でもってまさかの若先生退場。えええええ……。まぁおちかも広い世界を見た方がいいよね、黒白の間を一歩出れば、流行りでいう所の35億なんだからさ(江戸時代にはそんなにいない)。