読了本

恋糸ほぐし 花簪職人四季覚

恋糸ほぐし 花簪職人四季覚

恋糸ほぐし 花簪職人四季覚/田牧大和
優柔不断だが料理と人の話を聞くのだけはうまい花かんざし職人の青年の成長譚に、耳の聞こえない訳アリ少女の謎を絡めた市井もの。花簪をつくる姿は楽しそうでいいが、忠吉のお人よしっぷりには幼なじみの住職でなくても思わず「このバカッ」と怒鳴りつけたくなってしまう。大吉、忠吉って和尚が名づけたのかねえ……(笑)。にしても、出てくる女が軒並みちょっとどっかおかしいのはなんでだ。

青い服の女 新・御宿かわせみ

青い服の女 新・御宿かわせみ

青い服の女 新・御宿かわせみ平岩弓枝
明治編、シリーズ7作目。ハァ、シルバーグレーになった東吾が帰ってきてくれないかなぁ。麻太郎は嫌いじゃないが、叔母とじゃ話が進展しようもないからね……しても困るが。しかし最後の話は何だかよく分からないうちにどたばたと終ってしまった。なにこれ、かわせみ店じまいフラグ? 麻太郎もそろそろ楽園を出る頃合いなのかもしれない。