読了本
- 作者: 伊吹有喜
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2011/11/02
- メディア: 文庫
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こうの史代の『さんさん録』とちょっと似てるなと思ったけど、こっちのほうがいろいろと切ないというか、身につまされるというか、イヤ度が高いというか。妻というものは、夫婦というものは、こんな思いも受け止めないといけないのかと。百合子のダンナの浩之がほんとイヤすぎる。まさか許されるとは思わなんだ。元鞘だけはないだろと思ってた。乙母さんも心優しすぎるけど、百合っちも菩薩だよな。あ〜、でもこんな心の広さ、やっぱり私には持てないわ〜……としみじみ思った。許せる人もいるし、そうでない人もいる。それでいいんだろうな。ラスト、ファンタジー化するのかとギョッとした。偶然がハマりすぎてて。そっちはアリかなと、だって四十九日ってそういうものだ。