読了本

([い]4-2)四十九日のレシピ (ポプラ文庫)

([い]4-2)四十九日のレシピ (ポプラ文庫)

四十九日のレシピ伊吹有喜
こうの史代の『さんさん録』とちょっと似てるなと思ったけど、こっちのほうがいろいろと切ないというか、身につまされるというか、イヤ度が高いというか。妻というものは、夫婦というものは、こんな思いも受け止めないといけないのかと。百合子のダンナの浩之がほんとイヤすぎる。まさか許されるとは思わなんだ。元鞘だけはないだろと思ってた。乙母さんも心優しすぎるけど、百合っちも菩薩だよな。あ〜、でもこんな心の広さ、やっぱり私には持てないわ〜……としみじみ思った。許せる人もいるし、そうでない人もいる。それでいいんだろうな。ラスト、ファンタジー化するのかとギョッとした。偶然がハマりすぎてて。そっちはアリかなと、だって四十九日ってそういうものだ。