読了本

星やどりの声/朝井リョウ
父を亡くした、兄弟の多い一家の回復物語。いい人しか出てこない。著者の学生時代最後の作品だそうで、いい意味で、若くてまっすぐだなと思う。あと、「星やどり」が商売として持ち直すとこまで描かない(この物語では結局だめなんだろうが)のも、そういうタイプの話じゃないとはいえ、浅いなと正直思った。しかし喫茶店の収入がなくなったら、この先この一家どうやって暮らすんだろうか。お母さんの料理の腕、もったいないな……。