読了本

下鴨アンティーク アリスと紫式部 (集英社オレンジ文庫)

下鴨アンティーク アリスと紫式部 (集英社オレンジ文庫)

下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ (集英社オレンジ文庫)

下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ (集英社オレンジ文庫)

下鴨アンティーク アリスと紫式部
下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ/白川紺子
シリーズ1作目・2作目。アンティーク着物好きな少女をめぐる不思議譚。これ、とても面白かった。同じオレンジ文庫の『鎌倉香房メモリーズ』と設定や展開がややかぶっているけれど、どちらも個性的でみずみずしく、文章も読みやすくてたいへん好み。まあヒロインの名前がどっちも“カノ”なのは、出版前に編集部内で調整すればよかったのではと思うが(なんでこんなにカノちゃん流行りなのか)。こちらは京都が舞台なはんなり感と、鮮やかで幻想的な描写が魅力。ミステリの趣きもあるしな。表題作はどちらも意外性があった。イラストもしゃれてる。あと慧さんたちが作るごはんがめっちゃ美味しそう! 続きが楽しみ。

子どもの王様 (講談社文庫)

子どもの王様 (講談社文庫)

子どもの王様/殊能将之
講談社ミステリーランド〉の文庫化。クライマックスは正直「……ん?」という感じだったけれど、解説を読んで腑に落ちた。そっか、これは子ども視点で読むべき小説なんだ。そこにもう仕掛けがあるのか。あとね、これ子どもというだけじゃなくて、男の子の視点で読まないといけないと思う。弾コンで騒ぐくだりとか、男子のアホっぷりを蔑む女子視点で読んでしまったことは否定できないわ。