読了本

武士道ジェネレーション

武士道ジェネレーション

武士道ジェネレーション/誉田哲也
剣道少女の香織と早苗が大人になった。早苗はともかく、香織は大人としてどうなんだと思っていたら、大学を出て道場の押しかけ師範代になったあたりから「そういうメンタリティ」として違和感なく受け入れられるようになった。大人になってからも貫けるのなら、香織の拠って立つ武士道は本物なんだろう。学生の頃は単なる理想だったのが、今は生き方そのものになったという感じ。指導者としても意外なほど懐が深いしね。うん、インドに行ってもうまくやるんじゃない?

星からおちた小さな人 コロボックル物語3/佐藤さとる著、村上勉
かつて人間に捕まったコロボックルが自分から野良猫の口に飛び込んでいった、という一文を読むたびどころか思い出すだけでもじわっと泣けてくる。そういう意味でこの巻は私にとってちょっと特別。ほのぼのだけじゃない歴史を感じさせるから。でもおチャ公が捕まえた小さな人を先輩に見せようとしたらカエルになってた、というくだりは結構好き。おチャ公の驚きを想像するだに笑ってしまう。