読了本

仮面の貴族1 (道化の使命) (創元推理文庫)

仮面の貴族1 (道化の使命) (創元推理文庫)

仮面の貴族 1 〈道化の使命〉
シリーズ第2部、開幕。もうナイトアイズはいないのだけど、ふいに蒸し返されたりするので読んでるこちらも結構なダメージ。まあケトリッケンには逆に心慰められたけども。そんなこんなで相変わらず心身ともに休まる暇もないフィッツ。かつての隠遁者暮らしは懐かしいだろうが、今となっては戻れないし、戻っても退屈なんじゃないだろうか。ジンナの“予言”の相手がどうやらジンナじゃないようなのと、ネトルとの縁は切ろうとしても切れないらしいのが気になる。あ、あとゴールデン卿とのBL疑惑には噴いた(笑)。

ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち/三上延
懐であたためていたシリーズをそろそろ読もうかな、と。期待通り面白かった。文章きれいで読みやすい。古書店が舞台だけど、文芸本への愛が感じられてよいね。まあ、それが暴走して事件になるのだが……もっと日常の謎的なのかと思っていたら、第1巻から凄いことになっていた。栞子さんが聡すぎて心配されるあたりから、不穏な展開を経て心温まるラストへと落とし込む、その細やかな複雑さが楽しかった。