読了本

だれもが知ってる小さな国

だれもが知ってる小さな国／有川浩著、村上勉絵
なかなか良かった。気張らず、のびのび書いてる感じで（実際はプレッシャーすごかったんだろうけど）。養蜂を持ってきたのもうまい。ミツバチレースなんて、いかにもそれっぽいよなー！　コロボックルシリーズの愛読者がいっぱいというメタな構造にも思わずニヤニヤ。村上さんのイラストとも違和感ないし。たとえ違和感あっても、佐藤さんの書いたコロボックルとは別の一族、ただしインスパイアを受けてる、という設定なわけだから。これなら続きがあってもいいな。ていうか佐藤さんが刺激をうけてチィサコ族の話とか書き始めてくれたら……。

鬼談 (幽BOOKS)

鬼談／京極夏彦
『月に吠えらんねえ』の朔ちゃんが狂人モードに入って書いた小説みたい（萩原朔太郎が書いた、にあらず。朔太郎、読んだことないし）。とにかく鬱々としてる。「鬼縁」はオチもあってちょっと面白かったが。京極さんにとって鬼ってどういうもんなんだろうね。