読了本

入り婿侍商い帖(三) 女房の声 (角川文庫)

入り婿侍商い帖(三) 女房の声 (角川文庫)

入り婿侍商い帖 3 女房の声/千野隆司
主人公が武家の出、という能力と人脈を活かして商売の面白さ・難しさを描き、さらに捕物帖のような雰囲気も醸し出しているのが面白い。これ、ただの(って言ったら何だけど)冷や飯食いが闇米の捜査に乗り出すだけだったら割とありきたりだもんねぇ。かたき役も佐柄木屋のような阿漕な奴ばかりじゃなくて、垂水屋みたいな正々堂々たる障壁が立ちふさがってきたりしてて、うーん、やっぱりうまいなって思う。で、このオチは……朝チュンすらないのか……残念(笑)。