読了本

真実(ヴェリティ)の帰還 下<ファーシーアの一族> (創元推理文庫)

真実(ヴェリティ)の帰還 下<ファーシーアの一族> (創元推理文庫)

真実の帰還 下〈ファーシーアの一族3〉/ロビン・ホブ著、鍛治靖子訳
完結。面白かったけど、ぐぐぐ、と歯を食いしばりたくなるような、やや苦行じみた読書体験だった。訳者あとがきにあるような「読者の期待する結末」はなにひとつ実現しなかった。とくにヴェリティ。お疲れさんです。そんなんであなたは報われたのか。いや、そもそも報われた人なんかいないか。ドラゴンたちはその後どこへ? 熔化の真実も明らかに。ええええ、そんなのホントにキリがないよ……。1作目の宮廷の陰謀編のほうが、壮大すぎて散漫ですらあった3作目よりも好みだった、という珍しい作品。普段は逆なんだよな、某グイン・サーガとかさ。しかしまあ、これでやっと続編が読める!