読了本

誘拐された犬 (名犬チェットと探偵バーニー2)/スペンサー・クイン著、古草秀子
シリーズ2作目『チェット、大丈夫か?』の改題文庫版。チェットかわいいなあ。単行本既読で筋を知っているからあまりハラハラドキドキせずにチェットの可愛さを味わえたけど、けっこうデンジャラスな目に遭うよね。でも彼に危機感ぜんぜんないんだよな、忘れっぽいし飽きっぽいし。深く考えないし。考える前に動いてるし。ミステリとしても面白いこのシリーズの訳がどうか最新刊(現在8作目)まで出ますように。大矢博子さんの解説もよかった。

呪術師: 辻占侍(二) (光文社時代小説文庫)

呪術師: 辻占侍(二) (光文社時代小説文庫)

呪術師 辻占侍(二)/藤堂房良
シリーズ2作目。ちょっと独特な作風で嫌いじゃない。キャラもいい。でもやっぱり少し淡々としすぎかなという感じはするが。占いがからむのでややオカルトっぽいところもある。中編2つのうち最初のとくにそう。占いの師匠・白浪の人を食ったところが好きだなぁ。「自鳴磐(とけい)師」は展開に意外性があってなかなか面白かった。