読了本

高座の上の密室 (文春文庫)

高座の上の密室 (文春文庫)

高座の上の密室/愛川晶
シリーズ2作目。前作は微妙だったが、かなり面白くなってた。ヒロインが失敗を素直に認めるようになってたせいかな。まあ、いつまでも出版社と二足のわらじを履いたままなのと、昔の男とずるずる切れずにいるのと、両親のなれそめ&不仲の謎を引きずったままなのとが、どうにも煮えきらなく思えて「はっきりせんかーい!」とイラッとくるけど……次の巻では決着がつくかな。五代目になっちゃいなYO! 表題作はいろいろな要素が絡み合ってて濃かったし、「鈴虫と朝顔」も太神楽というネタを活かしていて愉しめた。なにより寄席に行ってみたくなるのがいい。『ヘルたん』の淳君がちょろっと出てて噴いた。愛川ワールドは繋がってるのね。