読了本

すずらん通り ベルサイユ書房 (光文社文庫)

すずらん通り　ベルサイユ書房／七尾与史
書店が舞台のミステリ。最初は日常の謎系コメディかと思っていた。作家志望の主人公はどこかピントのずれたキャラ（まだデビューもしてないのに売れることしか考えてなかったり）だし、バイト先の店長もイロモノだし。そしたら予想以上にイヤミス系だった。殺人鬼ノブエ編は舞台と事件のバランスが悪すぎるんじゃないかなぁ。書店員のポップが事件を防いだのならともかく、逆に煽ったようなもんだし。カレー編は店長の一喝でぎりぎり調和がとれた気がするけど。