読了本

図書館の魔女(下)

図書館の魔女(下)

図書館の魔女(下)/高田大介
もう何度でも言うが、ホントに面白い……。読むたびに感動が深まる。なんならこのまますぐに再読を始めてもいいくらい。『烏の伝言』の後に読み返すと、また新たな発見があったりする。まだまだ色々と伏線が仕込まれてるんだなぁ、この巻で終わるなんてもったいないと当初から思っていたが、著者にそんな気はさらさらなかったのだな! 服薬するミツクビの場面はものすごいインパクトで、その奇々怪々ぶりに部下のことなんて頭からぶっとんでたが、続編ですぐに気づいてもいいくらいだったわ。アルデシュ兵のイシュトバーンが一ノ谷に行くって言ってるし、コダーイとの再会もあるらしいし……でも地の文の記述じゃないから実現しないかも? 次の巻はどんな場面から始まるのかなあ、二代のキリヒトを左右に置いた春宮殿下の図が今からめっちゃ楽しみなんだけど。あとコシュートの末っ子が図書館へ押しかけ婿に来たりはしないのか(笑)。好きなシーンはたくさんあるが、海上での「フェラム」のくだりには思わず涙がにじんだ(再読なのに!)。続編でも重要人物だから、この1作目を味わい直すと2作目がより美味しく感じられるな。ところでキリヒトにだけ耳鳴りが聞こえてたのは人一倍敏感だというのもあるのだろうけど、声変わり前の若さだからなのか? 何となくマツリカと同じくらいの年ごろかと思ってたけど、ひょっとしたらマツリカよりも年下? うわ、また新たな萌えが生まれてしまった……(←どうでもいい)。