読了本

ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖

ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖

ご破算で願いましては みとや・お瑛仕入帖/梶よう子
なんでも三十八文で売る小さな店「みとや」を営む若い兄妹、極楽とんぼな長太郎としっかりもののお瑛。じつは永代橋の崩落事故で両親を失い、生家の店も借金のカタに取られるという過去を持つ。主人公のお瑛がお気楽な兄に振り回され、事故のトラウマに悩みつつも明るく前向きに店を切り盛りしているので楽しく読めた。舟に乗ると人が変わるし(笑)。後半けっこうシリアス化するけれど、コミカルさが失われないのはよかった。