読了本
- 作者: 青柳碧人
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/11/07
- メディア: 文庫
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犯人の正体を冒頭で明かす倒述ものの連作ライトミステリ。若手刑事のカノジョである麻子が学習塾でのバイト経験を活かし、地理の授業をしつつ事件の謎を解き明かす。地理トリビアがなかなか興味深い。「大将の地図記号」が特によかった。これだけ殺人事件がらみじゃなくて、日常の謎ものっぽかったんで違和感もなくて。いつも思うんだけど、刑事が身内にこれほどあっさりと捜査情報を漏らしていいのかな。しかも上司公認ってアリ? 尾谷刑事を地理オタクの美女って設定にすればよかったんでは……。シリーズ化するなら鳩時計の秘密も明かされるのかな。