読了本

松谷警部と目黒の雨/平石貴樹
作者は東大の名誉教授なんだそうだ。へーっ! 作中時間は1998年、事件はさらに過去に遡るのでどこかレトロな雰囲気も漂うが、警部がこわもての熱血タイプじゃなくて、年下の女性の部下も尊重するマッタリさんなので昭和っぽさはない。なんというか、不思議空間(笑)。それでいてロジカルなミステリなのがイイ。終盤で浦霞を飲みながら事件を推理するくだりはよかった。むかし一緒に仕事をした女の子、って警部の奥方か?と思ったけど違うのかな。