読了本

英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

英国一家、ますます日本を食べる/マイケル・ブース著、寺西のぶ子訳
一家、といっても奥さんお子さんは半分くらいお留守番だけどね。何章かはあきらかに子供連れてくのは無茶だろって感じだったけどね。夜の高野山さんぽとか……4歳のエミルはお地蔵さんと何語で話していたんだろう。こえーってば。でもこれたぶん創作だよねぇ? わさび田と味の素社と香川の醤油屋さんを訪問するくだりなどは面白かった。でもフグ毒舐めようとするのはシャレになってないぞ、落語じゃあるまいし。

荒神絵巻

荒神絵巻

荒神絵巻/こうの史代絵と文、宮部みゆき原作
荒神」は新聞連載時にずっと追いかけてたが、正直終盤は挿絵だけ見に行ってたようなもんだった。その全挿画をオールカラーで収録、文章もこうのさん書き下ろし(というか、ダイジェスト作成?)だそうな。中盤くらいから小説と挿絵の雰囲気が乖離しはじめた気がする。蓑吉くらいかな、フィットしてたのは。せっかくイケメンにした磐井半之丈をあっさり消すとか、いまひとつ作家と絵師の連携がうまくいってなかったのかしら。

私、食虫植物の奴隷です。

私、食虫植物の奴隷です。

私、食虫植物の奴隷です。/木谷美咲
モウセンゴケウツボカズラなど、食虫植物への愛をセーブなしで詰めこんだせいか、ずっしり重たい。いや重たいのはオールカラーで紙質がよいせいか。文章や挿絵、キャプションの雰囲気はライトなのでとっつきやすいものの、読んでも理解しがたい部分が多々ある。どうしてそこまでハマるのか……マニアの世界は深くて広大だ。自生地を見に行くところが特に楽しかった。