読了本

聖者の凶数 警視庁捜査一課十一係/麻見和史
如月塔子シリーズ5作目。顔や腕が損壊され、腹部に数字がかかれた死体が発見された。連続殺人をおこなう犯人の目的はいったい何なのか。犯行が猟奇的なのはともかく、ちょっと作為がすぎないかな? そんなことやってるうちにターゲットに気づかれて逃げられてしまいそうなもんだが。今回は犯人のほうがすばやかったようだし、それが蟻の一穴にもなったのだが……のっかろうとする人が出てくるのはさらにリアリティが……。塔子は相変わらずだが、どんどんブレなくなっていくのが頼もしい。そんで鷹野とのちょっとしたコントが入るのもほほえましい。