読了本

虚空の糸 警視庁捜査一課十一係/麻見和史
シリーズ4作目。実際にこんな事件が起こったら防ぎようがないんじゃないか、と空恐ろしくなった。事件的にはモヤモヤしたものが残って何だかすっきりしない。さらに今回の塔子は危なげなく刑事をつとめていたから、逆にちょっと印象が薄い。ピンチもあったけど、読んでてザーッと血の気が引いた前回のチョンボほどじゃないというか。塔子がツイてるのは運があるというより、細やかな気配りと直感力が結びついた結果なんじゃないかと思う。鷹野に比べたらまだまだだけどね。