読了本

水晶の鼓動 警視庁殺人分析班/麻見和史
シリーズ3作目はかなり大がかりな事件を扱っていて読みごたえがあった。終盤のたたみかけるようなどんでん返しには目が離せなかったし、クライマックスシーンがまたすごい。これねえ、映像化すると逆にしょぼくなっちゃいそうだよね、お金もかかるだろうし。やっぱ小説はいいわ。それにしても男所帯に女が混じるといろいろあるなあ。第十一係のめんめんは普通に接してくれるが、煙たがられたり軽くみられたり、目を付けられたり……。っていうか上條はまた塔子にちょっかいかけてくるのかな。軽くナイトをきどる鷹野に笑った。

明日は海からやってくる (ノベルズ・エクスプレス)

明日は海からやってくる (ノベルズ・エクスプレス)

明日は海からやってくる/杉本りえ著、スカイエマ絵
地球のまん中 わたしの島 (ノベルズ・エクスプレス)の5年ぶりの続編でびっくり。前回は灯子視点だったが、今回は竜太視点の物語。やや辛口かもしれない。漁師の家の子としての竜太は灯子とはまた違った感受性を持っている。男の子は男の子でいろいろと複雑だ。また海と人とのかかわりはときに悲しみや苦しみも生む。それを呑み込んで島の人々は暮らしてきた。ラストの“奇跡”は「わるいこと」を「よいこと」に転じさせる日本独特の考え方が現れていて、辛いながらも興味深かった。

HUG!friends: セラピーフォトブック (小学館SJムック)

HUG!friends: セラピーフォトブック (小学館SJムック)

HUG! friends まずはハグしよう。/丹葉暁弥写真、ひすいこたろう物語
ソリ犬とあそぶ北極のシロクマ。ひえええ、こんなことってあるんだね〜。アザラシは食べるのに犬は食べないなんて、しかも半年の絶食後にもかかわらずって、不思議すぎる。ラストちょっと泣けた。