読了本

宝の山 商い同心お調べ帖

宝の山 商い同心お調べ帖

宝の山 商い同心お調べ帖/梶よう子
顔が濃い(=美男)すぎて目立つと隠密廻りをはずされ、諸色調掛に移った北町奉行所同心。取り締まり対象が人々の暮らしに直結する物の値段や品質ということで、捕物帖ながら犯罪につきものの血なまぐささがなく、どこかほっこりする雰囲気で面白かった。主人公も嫌味がなくていい。もうちょっと続きが読みたいな、お勢ともやっといい感じになってきたところだし。さまざまな職業が登場するのも、お江戸グルメが紹介されるのも楽しい。