読了本
- 作者: 辻原登
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/03/26
- メディア: 単行本
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作者は根っからのフェミニストなのだと思う。だから被害者である女性にこれ以上苦しんでほしくなかったし、これ以上の重荷も背負わせたくなかった。そして基本的に人間がいとおしいので、加害者である男たちの理不尽さに対しても哀れみこそすれ、厳しい罰は与えたくなかったのではないだろうか。だから物語としてはややぬるいのだけど、溜飲が下がればいいというものでもない。読後あらためてタイトルを見てしんみりした気持ちになった。
- 作者: 神護かずみ,森美夏
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/01/25
- メディア: 文庫
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なんかちょっとコミカルさが増してるような。ご隠居をはじめ妖怪の言動がマンガっぽい。鏡花もやけに性格まるくなっちゃったね。文章の読点は前からこんなに多かったっけ、少し読みにくい。ところで押上の奇妙塔ってもしや……。富士塚好きとしては、いちばん大事な頂上にそんなもんを据えるか? と疑問に思ったが、まあフィクションだし何でもありか。