読了本

通りゃんせ (角川文庫)

通りゃんせ (角川文庫)

通りゃんせ/宇江佐真理
著者には珍しいタイムスリップもの。現代の若手サラリーマンが江戸後期の農村に迷い込む。武士でも町人でもなく、百姓の暮らしを体験するのが新しい。ちょうど天明の大飢饉の頃でかなり過酷な生活になったが、もうちょっと安定した時代だったらまた違う話になってたかもしれない。スローライフ的な。連があっという間になじんじゃうのと、終盤は毎度おなじみブラックウエザ降臨だったのだけアレだが、なかなか面白かった。でもやっぱそのラストはないわー。後悔が消えるのはせめて早苗を幸せにしてからであってほしいね。