読了本

魔使いの弟子 (創元推理文庫)

魔使いの弟子 (創元推理文庫)

魔使いの弟子/ジョゼフ・ディレイニー著、金原瑞人・田中亜希子訳
YA向けダークファンタジー、シリーズ1作目。映画化に合わせて文庫化されたもよう。かなり怖くて面白かった。「魔使い」という言葉に慣れなくて、主人公が窮地に立たされるたびについつい「魔法」を使うんじゃないかと思ってしまうんだけど、そういうことはないらしい。魔使いが使うのはあくまで「技術」、魔女や魔物に対しては知識と道具を駆使する。あと勇気と良心、かな。師匠がボニー・リジーと戦うくだりにはしびれた。文庫版は訳に手を入れたりしてあるが、佐竹美保さんのイラスト付きで読みたいから今後はハードカバーに移行しようかと思っている。
ところで映画のトレイラー観たけど、なんかずいぶん別物になってるね。剣は振り回すわ竜が暴れてるわで笑ってしまった。そんなありがちアクションファンタジーじゃないところがこのシリーズの良さだと思うのだが……。