読了本

踊る骸 エリカ&パトリック事件簿 (エリカ&パトリック事件簿) (集英社文庫)

踊る骸 エリカ&パトリック事件簿 (エリカ&パトリック事件簿) (集英社文庫)

踊る骸 エリカ&パトリック事件簿/カミラ・レックバリ著、富山クラーソン陽子訳
スウェーデンのベストセラーミステリ、シリーズ第5弾。初めて読むけど、ここから読んでも大丈夫と聞いたので。視点がコロコロ切り替わる群像劇的な話だから、なじみのないキャラが出るたび多少とまどったものの、なかなか楽しめた。でもやっぱりシリーズの最初から読みたいね。メルバリにまつわるエトセトラとか、事件と関係ない生活の匂いがする場面がたっぷり盛り込まれてるからこんなに分厚いんだな。このコージーっぽさは私には魅力的。ターヌムスヘーデ警察署の皆さんが捜査会議のたびに当たり前のようにお菓子をぱくつくのにちょっと笑ってしまった。

天国ゆきカレンダー (ハヤカワ文庫 JA ニ 4-1)

天国ゆきカレンダー (ハヤカワ文庫 JA ニ 4-1)

天国ゆきカレンダー/西本秋
けっこう面白かった。でも主人公の女の子がかなりスットンキョー。負けず嫌いだからってそこまで拘るか? 頭いいという割には頭ぜんぜん使ってないよな? まあこういう“死ぬ死ぬ言ってるくせに、やたらポジティブ”な子だからこそ話がじめっとしなかったんで、そこはよかったかも。畑野もなんでここまで七果につきあうのか、おせっかいなわけでも恋愛感情があるわけでもなさそうなのに、多分わざとらしく差し挟まれるニュースが関係してるんだろう……とは思ってたが、ラストはいい意味で裏切られた。