読了本

謎の放課後 学校のミステリー (角川文庫)

謎の放課後　学校のミステリー／大森望編
アンソロジー。はやみねかおる、東川篤哉、米澤穂信、初野晴、恒川光太郎の５編のうち読んだことないのは最初の２編だけだったが、再読してもやっぱり面白い。学校のミステリーという縛りからは微妙に外れてるのもあるが、編者によれば「どれも高校生たちが主役の話ですが、典型的な学園ものの本格ミステリーからはじまって、すこしずつ変化していく構成」とのこと。米澤さんの「ココア」は〈古典部〉と思い込んでたんだけど〈小市民〉のほうだったか。「冬期限定」はいつ出るのかな……。

ST 沖ノ島伝説殺人ファイル<警視庁科学特捜班> (講談社文庫)

ST　沖ノ島伝説殺人ファイル<警視庁科学特捜班>／今野敏
宗像大社の神域で事件が起こり、STメンバーは福岡へ飛ぶ。というかなんで翠さんだけ新幹線で行っちゃいかんの？　沖縄のときはしょうがなかったけどさ。捜査を阻む“御言わず様”はフィクションじゃないんだね。事件としては割とあっさりめだったが、地元の風習や祭礼のしきたりと絡めてあるのは面白かったし、終盤の山吹の存在感もよかった（黒崎さんはほぼ空気だったけど）。にしてもキャップはやっぱり相当なボンボン？！