読了本

物語ること、生きること

物語ること、生きること

物語ること、生きること/上橋菜穂子、瀧晴巳
エッセイかと思ったら、インタビューをまとめたものだそうな。構成と文章は瀧さんが担当したそうだが、普通に上橋さんが描く文章と遜色ない感じ。しかし上橋さんはノンフィクションでも骨太だね。ふわっと可愛いところもあるのに、でもやっぱりズドンと太い幹でがっしり根っこを張ってワサッと葉を茂らせた大きな木のようだ。薄紅色の花を咲かせる椿の大木、かな……。人生を語りながら、自己陶酔や照れやごまかしや上から目線の説教臭と無縁なのが地味にすごいところ。こわい話をするおばあちゃんがイイ!